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仮) 始めてでも出来る海外トレッキング ヒマラヤ編 Day6 - 10

2013年04月21日 01:35

22:01,4/20、ゴア、インド

ちょっと後悔して来た。
トレッキングの際の日記を見返していたら、、、、量が膨大!w
でもDay1 - 5を既にアップしたので最後まで書きます。でも今はゴア。早く追いつきたし!

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【3/19】

6:15起床。
準備にはいつも時間はかからない。五分もあればバックパックに荷物を詰め、出発出来る状態になる。
下におりてメニューから食べたい朝ごはんと紅茶を頼む。
頭は完全にすっきりしている。外に出るとまだ寒い。温かい紅茶が身に染みる。
朝のこのゆったりとした急がない時間はとても優雅に感じる。出発までの時間をジョンと話をしながら過ごす。

あまりこの旅では早起きをしていなかったせいか、たまにこういう生活サイクルになると、自分が健康的な生活を送っている事に対して満足感が産まれる。"さぁ、いこうか!"、ジョンがそう言い7時30分、バックパックを担ぎ宿を出る。今日はヌンタラという村まで歩く。天気が良ければ途中でエベレストが見られるそうだ。ジュンベジ村のストゥーパを過ぎ、ヌンタラまでのトレイルに入る。今日は900mの上りだ。

今日は珍しく外国人トレッカーが居た。話してみるとイスラエル人で、今日の目的地が同じなため一緒に歩く事になった。一時間登るとフラットなる。筋肉痛がほぼなくなったおかげで今日は体も軽い。すいすいと眼下に広がる渓谷を眺めながら歩く。標高は現在3000m程。9時30分、先を歩いていたジョンが突然ワォー、と驚き始めた。
どうしたものかと追いついてみると、素晴らしい景色が広がっていた。

そして少しだけエベレストを見る事も出来た。Phurtyangという場所にあるティーハウスでその雄大なヒマラヤ山脈を見ながら紅茶を飲む。ジョンはここに四度もきているがここからこんなに綺麗に山が見えたのは始めてだそう。故に驚いた訳で、こんな景色がここにある事も知らなかった。これだからトレッキングは辞められないのだ、と嬉しそうにジョンは言った。

blog5DSC_7385.jpg


そこから次の村Ringmuまでは殆ど下り。少し早足で歩きたかったので先頭を歩いた。
何でも無い下りだった。少し先を見ながら呼吸に集中し下る。気づくと二人はかなり後ろにいた。
Ringmu手前の急な登りを登り、12時20分に到着。

約一時間半の昼食、ダルバードをゆっくりと頂いた。昨日まであまりなかった食欲も今日は回復した。
13時45分、ヌンタラを目指して歩く。レストランのスタッフが言うにはここから三時間だそう。
どこの人も本当に親切で穏やかだ。

一時間ぴったり、少々傾斜の強い上り坂を登る。
登り始めはイスラエル人のガイとこれまでの旅の経緯や家族の事を話しながら歩いた。
彼の祖父母はイラン人だったそうだ。ホメイニーがイランを統治する以前はイランはユダヤ人に取ってとても住み易い国だったという。現在のイスラエルとイランの関係をこれまでに見てきた自分としては祖父母がイラン人のイスラエル人に会って何とも変な気分になってしまった。

今日はトレッカーをよく見かける。殆どが下りて来る人だが今迄ほとんど見なかっただけに、何だか山が賑やかになった気分だ。ポーターや地元の人も大きな荷物を背中に背負って行き交う。
本当に信じられない程大きな鉄の板を運んでいる人さえいる。

14時45分、登り切った。ここにも茶店とストゥーパがある。
3092mと標高を示す看板がある。ここからは2時間下るだけだ。
下りの道はかなりぬかるんでいた。たぶん最近降った雨のせいと、その道のうえを馬があるいたせいだろう。
といっても靴がすべてうもれてしまうということはなかった。そこから一気に下った。

2時間と聞いていたのでどれくらいで行けるか試して見たくなり休憩なしで下り続ける、村が下に見える。
それほど遠そうにはみえない。音楽を聞きながら、たまに歌いながら小走りで下るのは楽しい。
そして村の端の茶店についたのは一時間と五分後だった。そこで紅茶を飲見ながらジョンとガイを待つ事にした。
しかしどこでもそうなのだが鶏が多い。最近肉をあまり食べていないせいか、鶏をみるとKFCを思い出して腹が空く。
山のレストランはどこでもメニューがよく似ていて、既に少し飽き始めている。
幸い動いた後に食べるのがほとんどなのでなんでもうまいのだが、それでもカトマンズの日本食屋が恋しくなる。
この先トレッキングルートを変更して少し長めになるかもしれないし予定通り4/3に戻るかもしれないがとにかく戻ったらカツ丼を食べようと心に決めている。いや、そばでもいいな。

今日の歩行時間は6時間15分。ガイドブックはいつも正しい。
茶店で三十分程待っていると彼らが到着。読み出した本を仕舞いゲストハウスへ向かう。
今日のゲストハウスはHimalayan Trekker Lodgeという宿。水150ルピー、チャージは無料。
ジョンが二年前にも利用している宿だ。毎度毎度ジョンは宿に着くと、二年前に来たんだよ、覚えてる?と尋ねるのだがまだ一度も覚えている人はおらず。そりゃそうだなと笑うジョンはとてもお茶目なおじさんなのだ。

ヌンタラ村
blog5DSC_7395.jpg


宿についた後、靴の一部が壊れて来たため接着剤を購入。
この靴も一体どれくらい保つのかは不明だが、出来る事ならカトマンズまでは持って欲しい。
旅の最初の立ち寄り先のハワイで購入しもうすぐ二年前。
おそらく80以上の国、200以上の都市を共に歩き、ペルーのインカトレイル、ベネズエラのロライマ山、ポーランドのタトラ山、タンザニアのキリマンジャロ、グルジアでのトレッキング、ずっとこの靴だったからいざこの靴が壊れ出し新しい靴を買う事を考え出すとやはり少し悲しい。本当ならこの靴で日本の空港に降り立ちたいのだが、これ以上酷使するのもかわいそうに思える。これまでの一緒に旅をして来た数少ないアイテムの一つなのだ。

宿に戻り夕食を食べた。我々が宿についた後、オランダ人トレッカーも仲間に加わった。
彼も明日同じ方向に向かうので、明日はおそらく四人でブプサといく村へ向かう事になると思う。
シングルトレッカーが四人集まりグループになってしまった。
始めは一人でいけるものかと思っていたが、今では四人。運が良いと改めて思う。

ジョンとも日に日に仲が良くなっている気がする。彼も自分に対しては好意的だし、もちろん自分もそう思っている。たまにおかしくなる時があるが、それでも62歳とは思えないほど明るく話好きで親しみやすい。
出来る事なら出来るだけジョンと共にもっと歩きたいと正直思い始めた。
ただのトレッキングでは無く、こうやって新しい人々と理解を深めながら目的地を目指す。
これは旅の醍醐味の一つなのだ。
夕食後、この先のルートや日数の打ち合わせをし、ジョンは8時に部屋に戻って行った。
いつもより三十分早いが、自分も部屋に戻りストレッチをする事にした。
自分の体がどれだけ疲労しているかは正確にはわからない。しかし今日もよく歩いた。本を読みながら寝よう。


【3/19の出費】
アップルムスリ 220
紅茶 50
紅茶 50
ダルバード 300
紅茶 30
紅茶 20
接着剤 70
チーズフライドライス 300
紅茶 50
ミルクティー 50
トータル 1140

【3/20】

6時15分起床。寝起きはこの所とても良い。アラームで目を覚まし窓の外を眺め天気が良い事を確認する。
そして体温であたたまっている寝袋の中で少しだけ体を完全に起こすまでの時間を取る。
二度寝をしてしまことはない。山小屋料理に空き始めていたため今日の朝食はご飯だけ頼み、持って来ていた味噌汁をかけ猫まんまにして食べた。なぜかはわからないが疲れの取れる味がした。アミノ酸を感じたのだろうか。

今日の歩き始めは7時40分。ブプサと言う村まで歩く。
ブプサにな大量のお湯が出るシャワーのあるロッジがあるとジョンから聞いていたので出来るだけ明るいうちに行きたかった。村を出てから一時間半歩いているがほぼ下り。
大きなガスのタンクを運んでいるドンキーの群を追い抜かす。

ドンキーの群れ。
blog5DSC_7397.jpg

見たところドンキーはあまり歩きたく無いらしくムチや罵声が無いと進んでいないようだ。こんな山の中ではドンキーは物流の要。その後もしばらく石でできた不正列な階段の様な所を下っていく。全く以上無し。このままブプサまで一気に行きたいぐらいだ。

10時30分、ジュビンと言う村を通過。
そこから怒濤の登り。全く想像していなかっただけにきつかった。
本来海外でトレッキングをして見たい、と思う人にヒマラヤトレッキングだって始めてでも簡単にできますよ!と言う事を自分で歩いて見て伝えるために書こうと思ったのだが、嘘でも簡単にエベレストベースキャンプまで行けるとは言えない事が既に実証されてしまった。
毎日の上り下り。まるで毎日日本で登山をしている様なものだ。

そして12時36分、カリコーラと言う村に着いた。ここで昼飯。既に今日は4時間歩いている。
目的地のブプサまでは後一時間半あれば着けるはずだ。カリコーラで昼食を取り、残りを歩く。
村を出て下り、橋を渡る。
そこから急な上りを登り始める。上を見ながら歩くのは何だか途方もない上り坂を登っている感覚になるため足元を見て一歩一歩歩く。

山登りと言うのは色々な教訓を教えてくれる。そこに座っていても目的地に着く事は絶対にない。
ゆっくりでもいいから足を前に出し歩き続ければいつかは着くのだ。しんどいがそう思いながら歩く。

一時間、登り続け、三時半、ようやくブプサに到着した。山の上にある小さな村だ。数件のロッジがある。
あいにくジョンが以前来たと言うロッジは閉まっていた。最高のホットシャワーがあると聞いていたので残念だが仕方が無い。その先にあったSundup lodgeという宿に入った。一泊100rp. 部屋にコンセントが一つある。

ブプサ村。
blog5DSC_7399.jpg


さて、カトマンズを出発してからと言うものシャワーを浴びていなかった。
今日こそはと昨日から決めていたのでホットシャワーはかなり重要だった。先に洗濯を済ませよう。
天気は良く無いが汗臭いシャツをそのままほったらかすのも忍びない。ささっと洗い流すとガイがシャワーから出て来た。"どうだった?"と聞いてみると、"熱かった!"、と言う。すぐにシャンプーと石鹸を持ってシャワールームへ。バタン。久しぶりのシャワータイム。ここのシャワーはガスののためかなり熱いと言う。

結果、熱すぎる程だった。余りの気持ち良さになかなかシャワーを止める事が出来なかった。
久々のシャワーは最高だった。今日はいつもより時間も早かったので早めの夕食を取る事にした。
注文をしダイニングで話していると宿のオーナーが凄い事に気づく。何と2010年にエベレストに登頂している。
エベレストだけで無くマカルーやPuthahimchul、パキスタンのBroaなど、完全なる登山家だった。
数分前にわしは色の黒いにーちゃんだなーと思っていた自分が恥ずかしくなる。
そればかりでは無く、軽率にわしの親戚にそっくりだなー、と言っていた。人は見かけによらないのだ。

ジョンもガイもその事実を知ると矢継ぎ早に質問を始めた。
これまでに行ったエクスペディションの話や五日間7000m以上の山でほとんど何も食べずに過ごした話、
殆どのネパールの山に登ってきた話、8000mでタバコを吸った話、話は尽きなかった。

彼はまだ27歳。14の時にトレッキングを始めたと言う。彼も最初はポーターから出発している。
夕食のスパゲッティー本物のボロネーゼと比べるとさすがに及ばなかったが、あんかけ風のソースとぶよぶよになったスパゲッティはそれはそれでよかった。食事を終え、また宿主とその子供と話しながら時計は進む。もう八時だ。そろそろ寝なくてわ。


【3/20の出費】
ライス 200
ボイルドウォーター 30
紅茶 50
紅茶 30
紅茶 30
ダルバード 250
宿 100
スパゲッティー 330
紅茶 40
シャワー 200


【3/21】
目が覚めて腕時計をみると7時20分となっており慌てて体を起こしたが、よくみるとストップウォッチの画面だった。正確な時間は6時15分。寝坊をしても流石に誰かが起こしてくれるだろう。早い物でトレッキングを始めてから一週間になる。頼んでいたエッグサンドイッチはうまかった。久しぶりの洋食と言えば洋食。

7時50分出発。しかしこの天気では洗濯物が乾くわけも無く日も出ていないので歩きながら乾かすわけにもいかない。お陰で2キロ以上重くなっている気がするが、仕方なくビニール袋に詰め込みバックパックにしまった。
それに今日は朝からあいにくの下痢。ガイの腹の調子も悪いみたいだ。何か昨日食べた物で良くない物でもあっただろうか。好ましくない状況が幾つかあったが仕方ない。行こう。今日は7時間程歩く予定。歩き始めから何度も上り下りが続く。よりに寄って水を含んだ洗濯物で荷物が重くなっている時に。

どうしようもない事だとはわかっているのだが下り終わった後、また目の前に当たり前の様に出現する急な登りのトレイルをみると、嘘だろ、くそっ、と少しだけ感情が乱れる。ガイドブックにはこのコースには根気がいると書いてあったが、ようやくその今が理解できた。

それでも登りきりカリラという村ででティータイム。そこからトレイルは落ち着きなだらかになるが、激しくぬかるみ始める。今日もせっせとナムチェへ物資を運ぶドンキーの往来は激しい。こんな道をよくドンキーは重い荷物を持って歩くものだ。可愛い顔して。くの字型の後ろ足を器用に使い、それでもたまに滑りながらひたすら歩いていくドンキーの群れ。

泥が足にまといつく。靴が重くなっていることに気づくとまた気持ちが乱れる。気分転換に音楽をかけて歩こう。
普段なら綺麗な景色を見ながら歩けるのだが、あたりは霧で覆われているため殆ど何も見えない。
歩いていると腹の調子が悪くなったのでそこにあったレストランのトイレに駆け込んだ。最近下痢が続いている。
何とかトイレも間に合い歩き始めようとするとガイが追いついていた。

そのレストランでいきなり彼のバックパックを漁り始めた。どうしたのか聞くと携帯が無くなったらしい。
宿に忘れてきたかもしれない、と言って荷物をそのレストランに起き、三十分程登ってきた道を戻っていた。
自分がガイの立場だったら戻るだろうか。せっかく歩いて来た道を戻りまたここまで来なければならないと考えてしまうだろう。
まぁ、すぐ追いついてくるだろう、そして歩き始めた。

歩いていると先に歩いて行ったジョンが待っていてくれた。どれくらい待ったのか聞くと15分と言う。
とにかく追いついてよかった。そこで一杯の紅茶を飲み、また歩く。歩いていると雨が降ってきた。
小雨なのですぐ止むだろうと思っていたが、なかなか止みそうにない。

途中の村。田舎だ本当に。

blog5DSC_7402.jpg


12時、少し雨の中を歩きプーヤンと言う村で昼食を取ることにした。
入ったレストランはシェルパのおばさんが切り盛りしている所で英語はあまり話さなかったがとても親切だった。
そして雰囲気がとても愛らしい。ダルバードを食べながら外を眺めてみるが雨はまだ降っている。
霧も濃くなりやがて空が真っ暗になり始めた。
今日はChheplung と言う村までいくつもりだが、このまま雨がやまなければどこか手前の村で泊まる事になりそうだ。とにかくこのレストランはストーブがあって温かい。このまま雨が続いてもここでゆっくりすれば良い。
ガイもまだ追いついていないから、ガイを待ちがてら時間を潰そうと思いながらダルバードを食べ終わった。
すると雨はあられに変わりどんどん気温も落ちてきた。あられは激しさを増し、あっと言う間にあられが積もり始めた。

諦めてストーブの周りでまだ濡れている洗濯物を乾かす事にした。少しでも乾けば荷物が軽くなる。
洗濯物を取り出しストーブの近くに服をよせる。少しすると蒸気がでてきた。しかも大量に。やっているうちに楽しくなってきた。もしかしたら全部乾かせるのでは、なんて思い始めた。かなり長い間乾かしていると完全では無いがかなり乾いた。

時間は14時、いずれにしよもう少し前に進んでおいた方が良い。
まだ少し雨が降っており、ガイもまだ来ていないが出る決心をした。おばさんにお礼を良い外に出ると丁度のタイミングでガイが歩いてきた。雨具を何も持っていないガイはかなり濡れているようだったが本人はそこまで気にしていないようだった。

携帯がどうなったか聞いてみるとどうやら宿で盗まれたらしい。宿のオーナーも同時にズボンを盗まれたらしい。
犯人はそこで二日だけ働いていた少年だそうだ。今朝方失踪したらしく、彼の犯行だと言う事は明らかだそう。
宿のオーナーは近くの村々にその少年を見つけたら捕まえるよう連絡までしたらしい。

さて、三人揃った。行ける所まで行こう。雨は止むどころか激しくなっていた。
折り畳み傘があったので、雨自体は気にならなかったが、道がぬかるみ、さらには雪まで積もっている。
ガイは一刻も早く目的地に着きたいのか物凄い勢いで歩いて行き、あっという間に見えなくなった。
結局ジョンと一時間ほど歩き、一旦雨宿りのためまた別の茶店にはいった。
雨宿りの茶店にいた二人のシェルパも連絡を受けたらしく泥棒のことを知っていたのだ。
宿のオーナーがちゃんと連絡したのか。狭い村社会では悪い事はするものではないなと思った。

雪のかぶった山々が近づいて来た。

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そしてここからは下りだった。少し距離がありまだ雪も残ってる道だったが岩が多く、その上を歩いていけば濡れずに済むし比較的歩きやすい。何度か滑りながらSurkeと言う村に17時半に到着し、村の始めにあったEverest trail lodgeという宿に入った。
一泊50rp. チャージは2時間200ルピー。

宿には先日のオランダ人グレッグもいたし、韓国人や欧米人が何人かいた。
この村を上がった所にあるルクラには空港があり殆どの人がカトマンズからルクラに飛びそこからトレッキングを始めるため、ここから先は混雑するのだと言う。ダイニングルームでは真ん中にあるストーブのまわりに濡れた靴がびっしりと並んでいた。
今日は天候のせいかだいぶ疲れたので、すぐ夕食にし、その後他のトレッカーと話をし早々と部屋に戻った。
ジョンは今日はよく笑っていた。仲間意識が生まれてきた気がした。

【3/21の出費】
ミルクティー 50
サンドウィッチ 240
水 150
紅茶 40
紅茶 50
ダルバード 250
プラスチックボトル 500
カレー 300
紅茶 40
トータル 1620

【3/22】

朝起きるのは全く苦痛ではない。決まって六時半前には自然と目が覚める。
今までと比べて明らかにトレッカーが多く、朝ご飯の時も何だか少し賑やかに見えた。
8時前、外に出るとまだ寒かったが、昨日の天気からは信じられないほど満点の青空。おかげで気持ちも晴れ晴れとしている。
歩き始めるとやはり少々雪が残っていたが、この天気ならすぐに溶けて乾いてしまうだろう。
Surkeの村の橋を渡るとそこから登りから始まる。朝一いきなりの登りだったが、事前に地図を見る限りでは今日の行程はあまりアップダウンがなく一定している様に見えたので、焦る事はない。

この辺りの人々は本当に重そうなものを担いで歩く。歩いていると100kgの木を背中に乗せて歩く地元民とすれ違った。唖然としてしまい、かける言葉が思いつかなかった。しかし今日は不思議と三人で歩いていることに、無性に我々はあぁ旅をしているんだなと思う。偶然出会った仲間と共に歩いて目的地を目指す。
そして一日の終わりはグッドナイトで終わり、始まりはグッドモーニングと一杯の紅茶で始まるとてもシンプルな生活。見るものといえば地図くらい。毎日その日得た新しい情報を下に地図を眺めながら俺はこう行く、我らはこうだと言ってルートを検討する。本当に余分なものがないとてもシンプルな旅をしていると感じる。それはとても嬉しいことだった。

それにしても空港がすぐそばにあるせいか飛行機の往来が凄い。
昨日の悪天候で帰れなかった人もさぞいる中、今日の飛行機は帰れなかった人々を一生懸命カトマンズに向け輸送している。

しかしこの空港、標高2800mにある上、滑走路の長さが足りないため、山の傾斜を利用して離発着しているのだ。
つまり滑走路が傾いているのだ。故に高度な離発着技術が必要なため、世界で最も危ない空港の一つとも言われている。

時計を見ると9時15分, Chaulikakaという村を過ぎた。村の中心部はトレッカーが増えるせいか今までよりもツーリスティックになって来た。と言っても田舎には変わりない。その辺りの民家では洗髪が嫌いなこが泣きながらお母さんにむりやり頭をあらわれている。そして30分後、Choeplingという村のゲストハウスで休憩。最近は二時間歩いた後に休憩をする事が多い。

午前中のジョンはいつにもまして快調だった。先陣を切りスタスタとここまで歩いてきたし、休憩中も紅茶を飲みながら何やら嬉しそうに話している。早く歩きたい気分の時もたまにあるんだよ、今日はパワーがみなぎっていると自慢げに話している。ここのゲストハウスはラーメンやトイレットペーパーがSurkeよりも若干安かったのでトイレットペーパーを買っておいた。

途中のトレイル。

blog5DSC_7415.jpg


ガイは既に空腹のためラーメンを注文をしている。
どうやら最近何を食べても直ぐお腹が減るらしく、自分の体はどうなっているんだと言い始めた。
ここまで来るとさらにトレッカーが増え始めた。グループもいるし、欧米人、中国人トレッカーの姿も見かける。
ジリから昨日まで殆どトレッカーを見かけなかったので、若干困惑気味になった。特にポーターを使い、小さなバック一つで歩く体の大きな欧米人を見る度に何かしらの違和感を感じてしまう。

その後フラットなトレイルを進む。やはり地図で見たとおり今日は今までで一番アップダウンが少なく気持ちが楽だ。それでも急ぐ事無く歩き、正午、Pakdinと言う村に到着した。適当に入ったレストランのメニューを見るとダルバードがなんと400ルピー。昨日までは250ルピーだったのでここに来て一気に上がった。ツーリストも増え、確実に先に進むに連れて物価が上がって行くのを目の当たりにすると先行きが不安になる。

今日の昼は折角持って来ていたバーナーと鍋を使い、カップヌードルを作る事にした。先程小さな商店で生卵も買っておいた。店の人はわしがラーメンを作っている姿を見て何かシェルパ語で言っていたが気にせず食べた。
温かい日差しを浴びて食べる昼飯はうまい。三匹の犬が机の下で眠そうにあくびをしている。

ジョンはダルバードを2食食べ終え、犬を撫で始めた。動物や子供がわりかし好きなようだ。
犬を撫でながら、インヘーイル、エクスヘーイルと繰り返し犬に向かって言い続けるジョン。
どうしていきなりヨガになってしまったのかさっぱり分からなかったが、それがジョンの面白い所なのだ。
久しく欧米人の女性を見ていなかったせいか隣に座っている綺麗なフランス人をチラチラと見ていると同じようにジョンもチラチラと見ている。お互いがその事に気づくと声を出して笑ってしまった。

かなりゆっくりし出発は14時。風もあり今日は余り汗をかいていない。
絶好のトレッキング日和でとてもフレッシュな感じだ。
今日の目的地であるモンジョまでは後二時間程。ちなみにSurke からナムチェまでは頑張れば8時間程で歩けるそうだ。ただし標高差があるため高山病に注意する必要があるとの事だった。

この調子で歩こう。五分程の休憩を取りながらモンジョを目指す。歩きやすいせいか今日は会話がいつもより多い事に気付いた。良い事だ。こんな天気の良い日は三人仲良く話しながら歩けば良いのだ。そしてモンジョの手前のカトマンズで取得してきたTIMSという登録証のチェックポイントに到着。知らなかったのだがここで発行も行っており、ガイはここで取得。という事はわざわざカトマンズで取らなくても現地で全て取得可能と言うわけだ。十分程で発行も終わりモンジョへ。モンジョゲストハウスという宿に到着したのは16時過ぎだった。一泊100ルピー、チャージは100ルピー。

TIMSのチェックポイント。

blog5DSC_7419.jpg


昼がカップヌードルだったので既に腹が減っていたがせめて六時過ぎまでは我慢。
メニューを見て見るとチキンサンドイッチを発見。

トレッキング開始してからというもの肉を殆ど食べていないため今日はそれを頼む事にした。
話は変わるがトレッキング中に毎日飲む水。カトマンズで一リットルの水は20ルピーで買えるのだが、ここら辺だと150ルピーもしてしまう。パクディンではどう言うわけか80ルピーで売っていたがそれにしても高い。そう言う時は宿でボイルドウォーターを作ってもらいそれを水筒にいれる、そうすると安くなるが料金は宿によってバラバラで50ルピーの所もあれば100ルピー取る所もある。
なので最近は水道水を無料でもらい浄水タブレットをいれて飲む事にしている。
毎日飲む水を毎日買っていてはかなりの出費になってしまう。

空腹に耐えようやく夕食。宿のダイニングはイギリス人グループやアメリカ人カップル、フランス人女性なので賑わっていた。食事を食べながらガイはアメリカ人カップルと話し、ジョンはフランス人女性と、わしはイギリス人グループのガイドと話した。

3ヶ月富山で日本語を学んだ事があるそうで、かなり日本語が堪能だった。
シェルパというのは物凄い真面目なんだと思う、と言うと自ら言うのもなんだけど、、、真面目だと思うと日本語で話してくれた。今後のルートにも相談にのってくれた。この後ナムチェに行ってエベレストベースキャンプとカラパタールに行き、チョラパスを通りゴーキョへ向かいルクラに戻るつもりだと伝えると、先日の雪でチォラパスは現在通行不可になっているというのだ。個人で行った人が二人程いるらしいが、相当な積雪で危険ということだった。そう言うことならチョラパスは諦めざるを得ないなと思い、またルートを考える事になってしまった。

食事を終え20時になると一人また一人と部屋に戻って行く。相変わらず山の夜は早く終わっていくなと思いながらもう少しだけ話した後、わしも後に続いた。ようやく明日、ナムチェと言う大きな村へ向かう。インターネットもできるはずだ。

【3/22の出費】
バナナパンケーキ 250
紅茶 40
卵 20
ミルクティー 60
トイレットペーパー 80
チキンサンドウィッチ 400
紅茶 40
宿 100
トータル 990

【3/23】

夜中に何度か夢で目が覚めた。あまり気分がいい物ではない。
6時15分起床。少し寝袋の中にとどまり自分の体温を感じている。
宿のダイニングに行けば暖かいのだが、部屋は寒い。特に朝晩は少々覚悟がいる程。感覚は日本の冬と同じくらいだ。

朝食をゆっくりと食べた後8時に宿を出発。今日は約三時間のトレッキング。
到着まであっという間だろう。ここからナムチェは遠くないのだ。

宿を出て橋を渡った後にジョルサレと言う村があった。ここには少し値段の安いレストランと商店があった。
まるでここで買っておかないと最後ですよ、と言わんばかりだった。
ダルバードも安く220ルピー、昨日の宿と比べると半額くらいになる。インスタントヌードルも
チョコレートも、どういう訳か安かった。

さて行こうナムチェへ、今日は土曜。ナムチェではサタデーマーケットが開かれている。
マーケットがどんな物かは想像が付かなかったが、午前中のみと聞いていたので少し
急がなければならない。間に合えばいいな、そんな軽い希望を抱き川沿いを軽快に歩く。
最初の1時間は今のところフラットで良い感じだ。

サガルマータ国立公園のチェックポイント。訪れた人の数がボードにしてあった。

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その後かなり高い所に架けられた橋をわたる。そこからナムチェまではずっと登りだとジョンに言われた。
見上げるだけでうんざりするようなそんな上り坂。これを登り切ればナムチェが待っている。
ナムチェにはインターネットやベイカリーショップなどがあると聞いているので楽しみだった。
日差しを浴びながらナムチェでおいしいコーヒーを飲んでいる姿を想像しながら歩く事にした。

坂を歩き回りを見渡すと今日も荷物を全てポーターに預け、ほぼ手ぶらで軽々と登って行く欧米人がかなり居た。
正直そんな光景を見ていると、わしも荷物がなければ、なんて事を考えてしまう。

登る。一回止まってしまうとしばらく足が動かなくなる。あるいは長い休憩が必要になる気がした。
だからゆっくりと止まらずに歩き続ける。ビューポイントのような所では多くのトレッカーたちが足を休めていた。箸休めならぬ足休め。
もうだめだ。休もう。そこではみかんを売っていたが一つ60ルピーもするので我慢。するとジョンが一つをガイとシェアしなと言ってくれたのだ。久しぶりにビタミンを取った気がする。

後から聞いたのだが天気が良ければここからエベレストが見えるそうな。そんな事は気にせず我々は足を休める事に集中した。その後も下を向いて荷物を背中に置くようにして歩き続ける。風があり気温も高くはないのに汗が出る。この辺りの標高はおよそ3100m。5000m以上はあるだろう山々を見ながらナムチェを目指す。もう少しらしい。

ナムチェ手前で。
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そしてかなり長く思えた長い登りを終え、11時、ナムチェのチェックポイントに到着した。
ここでまたTIMSと許可証を見せる。

するとそこにいたカップルの旦那が声をかけてきた。日本人である事を伝えると、奥さんが驚いた顔で、"日本人なんですか?"と聞いてきた。わしも"えっ?日本人何ですか?"と聞き直してしまった。

かなり日焼けをしたその奥さんはどこからどう見てもシェルパもしくはチベット人に見えた。
トレッキング中も何度か見かけたがまさか日本人だとは思わなかった。そして彼女もワシの事をネパール人ガイドと思っていたらしい。

彼ら二人は夫婦で仕事をやめ、一年程旅行をしているそうだ。そしてこのトレッキングが終わった後、日本の両親を訪ねた後アメリカに帰る予定だと言う。奥さんはまさに外国に住んでいる日本人女性という感じでとても感じがよかった。嫌味など全く彼女の脳には無く、ぎすぎすした感じが全くないような人だった。チェックポイントで立ち話をし、また、と言って先に歩いて行った。そこからナムチェがすぐだと思い安心していたが最後に長く急な階段が待っていた。ここに来てまだ上りが残っていた事はかなり精神的にダメージを受けた。

そしてようやくナムチェのサタデーマーケットが行われている場所に到着。
やっと終わった、そんな感じだった。歩行時間はモンジョから三時間と少し。
三時間と聞いていたので余裕だなんて思ったのが間違いだったのだ。

マーケット。何だかペルー見たいだった。

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土曜の午前だけ開催されるマーケットでは野菜や肉、お菓子などいろんなものが売っていた。
せっかくなので粉末ジュースと卵を購入。明日の朝にスクランブルエッグでも作ろう。
買い物を終え、ジョンが知っているゲストハウスへ向かった。
12時ちょうど、Third Pole Lodgeと言う宿に到着。食事を宿で取れば宿代は無料。チャージはフルにするので300ルピーだった。

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昼食の後、動き回るつもりは無かったがフラフラと歩いている内に村を一望出来る場所に着いた。
そこからはまるで村で何が起こっているのかが手に取るようにわかる、そんな景色が広がっていた。
荷物を運び村に到着する馬のむれ、立ち小便をする僧、続々とやって来るトレッカー。
そして村の背後には六千メートル級の山が聳え立ち、流れ行く雲に隠れてはまたその姿を主張していた。

ナムチェと山。

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ここまで歩いてきたし苦労がようやく報われた、そんな気分にさせてくれた。
そんな壮大な自然の風景と生活感のたる村の風景を眺めながらそこにしばらく座っているとこれから先の事が楽しみになってくる。
今より二千メートル以上高い目的地であるカラバタール。一体どんな景色が広がっているのだろうか。

その後宿の前のカフェで200ルピーもするドーナツと180ルピーするアメリカンコーヒーを飲んだ。
久しぶりのドーナツはうまい。その後久しぶりにインターネットカフェに入った。
ナムチェでは料金がバラバラで、安い所は1時間300ルピー ,高い所で500ルピーだった。
特に気になるニュースも無く1時間のインターネットを終えた後、またフラフラと歩き宿に戻った。
そう、ナムチェにはATMもある。が、手数料は一回当たり500ルピーと高い。
また両替も問題なく出来るのだが、カトマンズに比べレートが悪く、一万円で8000ルピーにしかならない。
ナムチェでは想像以上に物が豊富で驚いた。アウトドア用品も多く、思ったほど高くない。
これくらいなら買いそびれた物があってもここで買う事が出来る。カフェやバーなどもあり高度順応も兼ねて2泊するには申し分なかった。

現在宿にはイスラエル人が三人、オーストラリア人のおじさん、オランダ人がいる。まさに旅らしく全員が持っている情報をダイニングルームで交換する。トレッキングだけに天気や雪の情報がかなり重要でこれから行く人と既に行って来た人の間では真剣にルートの話がされている。そこにいたイスラエル人は一日でゴキョーからレンジョパスを通りナムチェまでやって来たんだと。これはかなり距離もありハードなコースなので、みんな驚いていた。そういう話を聞くのはとても面白いのだ。さて、夕食も終わったので本を読んでねよう。

【3/23の出費】
紅茶 50
リンゴのムスリ 250
エッグカレー 450
卵4つ 80
粉末オレンジジュース 200
チョコドーナツ 200
コーヒ 180
ミルクティー 70
ミートモモ 350
インターネット 300
トータル2130

Day11-15に続く。長くてごめん。。。
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コメント

  1. manabu | URL | nggws5Wg

    すごい過酷やなー!!日本で悠々自適に過ごしてるのが悪くなってしまう^^笑。そして、ポータに荷物を預けて手ぶらの欧米人、腹立つなー!笑。
    にしてもめちゃくちゃきれいな写真や!!実物の山々はもっとスーケルが大きくて綺麗なんやろーな!

  2. youmetraveling | URL | -

    Re: タイトルなし

    ういーまなちゃーんーー。
    帰ったらまた山登りしようぜい〜〜〜!!

    > すごい過酷やなー!!日本で悠々自適に過ごしてるのが悪くなってしまう^^笑。そして、ポータに荷物を預けて手ぶらの欧米人、腹立つなー!笑。
    > にしてもめちゃくちゃきれいな写真や!!実物の山々はもっとスーケルが大きくて綺麗なんやろーな!

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