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仮) 始めてでも出来る海外トレッキング ヒマラヤ編 Day16- 20

2013年04月24日 02:26

                              22:40,4/23、アンジュナビーチ、インド

残り2章!トレッキングの続きです。


【3/29】

時は既に14時38分。たった今チュクンリと言う5500mの山から帰って来た。
至って元気だ。5500mから見る景色は想像以上に美しく大量の写真を撮ってしまった。
特にそこから見るアマダプラムは綺麗だった。

blog5DSC_7694.jpg

頂上には360℃遮る物も無いため綺麗なパノラマが楽しめる。エベレストはここからは
見る事が出来ない物の、マカルーやロツェなどの名峰が綺麗に見渡せた。満足な日帰り登山だった。

今日起きたのは6時45分。今日も何度も目を覚ましてしまった。
朝食にモモを食べた後、9時に宿を出た。ガイドに聞いた所チュクンリの頂上までの所要は
上りが2時間半、下りが1時間と聞いていたのであまり早く出る必要は無かった。
登り始めの天気はいまいちだった。青空が見えなくもないが雲が多く、登山日和とは言いがたかった。
まぁそれでもすぐに晴れるだろうと思い歩き始める。

チュクンリまでのトレッキングはロンプラでもサイドトリップとして紹介されているが
カラバタールなどのメインコースと比べると、あまりトレッカーも多くなく静かで良い。
スタート地点の標高は4730mだったが体は今の所うまく順応しており歩くのも楽だった。
登り始めは少々急な登りで、砂っぽいトレイルのためちょっと歩きにくく、時折吹く風が
砂を舞い上がらせた。約1時時間45分、チベットの旗がはためく地点に到着。ここから頂上までは
もう少しありそうだ。既に5000mは超えており、風もかなり強かった。

強風のせいか出発時に覆っていた雲は無くなり、綺麗な青空が広がっていた。ラッキーだね!とジョンと笑い
そのまま頂きに向かった。すると2日前に出会った香港人が頂上から下りて来ていた。そういえば
ここまで来る途中もSurkeという村で出会ったスイス人の2人組に会った。
トレッキング中は色んな人に出会っては別れ、その後また出会う事が何度もある。
初めて会った時にあまり話をしていなくても顔さえ覚えていれば、あっ、どっかで見た事あるよねと再会時に話をしてしまう物である。

頂上までは薄っぺらい岩の上を歩く。足を滑らせて滑落してしまうような箇所も
あったので手を使ってゆっくりと登った。歩き始めて2時間半程してようやく頂上に辿り着いた。
空は青く白い雲がどこからともなく現れては消えて行く光景は芸術的だった。

blog5DSC_7737.jpg

直ぐ目の前にはロツェ(8501m)がそびえ立ち、マカルー(8463m)がロツェの東方に見える。まるでおにぎりのような形のマカルーは形のせいか険しい山には見えず、どことなく愛らしさが漂っていた。

マカルー。
blog5DSC_7807.jpg

せっかく5500mに来たので30程そこで写真を撮ったり、景色を眺めたりして過ごした。
記念にジョンとも一枚。

blog5DSC_7759.jpg


青空が広がっている物の依然風は強く、更に冷たさを増して来た。気付くと顔と耳がかなり冷たくなっていたので下る事にした。下りの所要時間は1時間半。ジョンは中間地点で別のルートで帰ると言ったので
わしはそのまま宿に戻った。

宿に戻ると今日到着したトレッカーと、インドネシア人の女性トレッカーが来ていた。
珍しく東南アジア人にあったので話しかけてみると、彼女もアイランドピーク登頂のためここまで
来たらしいのだが、体長が優れないため今回は諦めて下山する事にしたと言っていた。
6150m程のアイランドピークに登ろうとする人はかなり多い。
そしてまた登頂前に体長を崩して諦める人も多いと聞いた。

さて、恒例のミーティングタイム。明日のルートの再確認。
チュクンからロブチェまでは2ルートあり、コンマパス(5540m)という峠を通るルートが一つ。
それとデンポチェ経由で行くルートがある。宿には丁度ガイドと共にコンマパスを抜けるトレッカーが
降り、良ければ一緒に行こうと言ってくれていた。

現在コンマパスにはかなりの雪が残っており、一人で行くのはかなり無謀だと聞いていたので、ジョンはガイド付きのトレッカーと一緒に行ける事はグッドオポチュニティーだ、と言っていた。
確かに行くなら絶好の機会だなとも思ったが、正直わしの靴が心配だった。
既に人差し指がすっぽり入る穴があいておりそこから雪が入ってくるのは確実だし、何せその峠はかなりきつく、他の峠と違って宿泊施設などが途中にないので一度行ってしまうと渡りきるしかないのだ。
であれば雪を裂け、トレッカーも確実に多い後者のルートを選ぶ方が確実だと思った。
それだけでなくコンマパスを通るルートの標高差は上りが800m、下りが600mと聞いただけでしんどそうなのだ。そしてジョンにはそう伝えた。わしは楽なルートで行くからまたロブチェで会おう、と。
そしてロブチェのアルパインロッジの前で待ち合わせる事にした。

夕食を頼もうかと思っていた18時過ぎ頃、またアイランドピークからドイツ人が帰って来た。
彼も同じように疲れきっている。彼も夜中の2時から歩き出し、ピークに到達、その後ここまで
戻って来たと言う。なんと16時間近く歩いたのだ。そんな話を聞いて正直登りたいとは思えなかった。
でも少しでも高い山に登りたいという願望はあるので、わしも近いうち同じように登るのかもしれないなとも思った。

昼ご飯を食べなかった生で夕食のダルバードはいつもよりうまかった。
それに持って来ていたお茶漬けの素をご飯にかけて食べる。今日のロッジは昨日よりも混雑していた。
ドイツ人が4人、アイランドピークに向かったが断念し戻って来たロシア人が一人、無愛想なポーランド人が一人、それにわしとジョン、それにガイドやポーター、その全員がストーブを囲んで座っている。その光景はまさに登山家の集う小さな山小屋だった。そんな雰囲気にとけ込むのは気分がいいものだった。

外に出てみると星がすごかった。奇襲攻撃を受けたような気分にもなる。
空は澄み渡り無数の星が輝いていた。そしてそれを見ながら歯を磨いた。
こんな星、またいつ見られるかわからんなと思いながらその光景を脳に焼き付けた。
明日はロブチェまで一人でトレッキングか、そう思うと何だか楽しみになってくる。最初から最後まで
自分のペースで歩けるのだ。


【3/29の出費】
ポテトモモ 250
ブラックティー 40
ブラックティー 40
ダルバード 400
宿 100
トータル 830


【3/30】

起きてすぐ青い空を見るのは清々しくそれは何日経っても変わらなかった。
ジョンの時計のアラーム機能が調子が悪かったため、わしの時計を昨晩貸したため起きてすぐ一体何時なのかが
わからなかった。ジョンは今日コンマパスを超えるルートだったため、5時には起きているはずだ。
ジョンに貸した時計はドアノブにかけて置く事になっていたので起きて直ぐそれを確認すると
ちゃんとかけてあった。何となく音がしたのを覚えている。
とりあえず部屋でコーヒーを沸かし、本を読んだ。
本の登場人物にドルジというブータン人が出てくるのだが、ドルジと言う名前はネパールにも
多く、ちょうど宿にもドルジと言う名のシェルパが居た。朝食を頼もうと思いダイニングに行ってみたが
疲れきったトレッカー達がまだ眠っていた。なので注文だけし、部屋に持って来てもらう事にした。
朝食後、7時50分に出発。宿の人に挨拶をしておいた。
たった2泊だけだったが、宿の人の温かさのせいかかなり長く居た気がした。
心身ともにゆっくり出来たのだろう。

歩き出すと鞄が軽くなった気がした。これと言って消費した物はあまり無かったが
確実に足取りは軽くなった。今日の目的地ロブチェまでは6時間と聞いた。
一人トレッキングを楽しもうではないか。

デンボチェまでは来た道を単純に戻る。天気も良く緩やかな下りを軽快に下って行くのは爽快そのものだった。
そして2時間かかった道のりを半分の1時間で下る。デンポチェの村の裏手にトレイルが見えたのであれがロブチェまでのトレイルか聞いてみるとそうだった。既に何人かのトレッカーが歩いているのが見えた。
ジョンは既に3時間半歩いていることになるなと考えた。どんな険しい道なのだろうか。
雪に埋もれてはいないだろうか、少し心配になる。

10時半、Thukla(4620m)という村に到着。デンポチェからは
タボチェと言う山を左手に見ながら歩き続ける。傾斜はありがたい事に緩く
ハイペースで歩いてちょうど良いくらいだった。
ロブチェ方面に歩いているトレッカーはかなり多く、殆どがグループだった。

Thuklaのレストランでチャイを一杯飲む。2時間半程ほぼ休まずに歩いた。
日差しが強くそれでいて風は冷たい。隣の席ではアメリカ出身のトレッカーが二人会話をしている。
二人とも偶然ユタ州出身でしかも地元と年齢が同じ歳だといってかなり興奮している様子だった。
互いの共通の友達を探そうと話を続けているが、どうやら共通の友達は見当たらないらしい。

ロブチェまでのトレイル。
blog5DSC_7884.jpg


休憩後、そこから急な登りが一カ所あった。
ゆっくり登れば問題ないが、やはり上りはいつもしんどい。
登り終えるとそこにはエベレスト登山中に亡くなった人々の記念碑がいくつかあった。
中には女性登山家のものもある。そこからロブチェまでは約一時間。
道はほぼフラットでロブチェまで一気に歩けた。到着時刻は12時半。
意外にも早く到着してしまった。今日の歩行時間は4時間15分。

ジョンが来ているとは思わなかったが待ち合わせ場所であるアルパインロッジに一応行ってみる。
ロッジのなかはものすごい人で混雑していた。1泊の値段を聞いてみるとまさかの500ルピー。
今まででもちろん一番高い。しかもダブルのルームしか無いと言う。それはだめだ。とりあえず周辺には
何軒かロッジがあるようなので、一番安い所を探す事にした。3軒目に入ったAbove the cloudという宿では
日本語を話すシェルパのおばちゃんがおり、日本人なら一泊50ルピーでいいよと言ってくれた。文句なし。
そこに泊まる事にした。チャージは300ルピー、ダルバードはついに600ルピー。長居は禁物である。

本を読みながらアルパインロッジでジョンを待つ。チュクンからコンマパスを通って
ロブチェに来るルートの所要時間は9時間と聞いていたので早くても15時にならないと到着しない。
雪の状況もあるだろうし、もっと遅れる事だって考えられる。外に出て近くに居たガイドらしきシェルパに
何処がコンマパスなのかを聞いてみると、明らかに雪に埋もれた山の頂上を指差した。
まさかあんな所をジョンは通ってくるのか。それを聞いてかなり心配になって来た。ここから見える
その峠はものすごく急で雪もすごい。時計を見ると14時だったのでまだ着くには早すぎると思ったが
もしかしたら今日到着しないんじゃないかとも思えてしまった。もう少し近くから見える高台に行き
いつもの赤いニットキャップとキイロイジャケットを来たジョンを探そう。一度部屋に戻り
読み終えた本と水を起き山の方に向かって歩く。30分程歩いた所の小さな丘のような所から
峠の方向に目をやった。あんな所を本当に通ってくるのだろうか。いくら健脚な62歳とは言え雪の上では
何が起こるかわからない。しかしそれは思ったよりも遠く、トレッカーの姿は一行に見えなかった。

もしかしたら全く別の方向から歩いてくるかもしれない。いや、もう村の近くに居るかもしれないと思い
村の方も見てみるが、まだジョンらしき姿は見えなかった。
15時を過ぎた所で村の方にジョンらしき男を含む3人組を発見、バックパックも黒く歩き方を見ても
あれはジョンに違いなかった。小走りで村へ戻る。100%ジョンである保証は無かったが近づくとやはりそれはジョンだった。
待ち合わせのアルパインロッジに行ってみると黒いサングラスをしたジョンが平然とした様子で
そこに立っていた。とりあえずハイファイブをし、無事で良かったと伝える。
ジョンも良かったと行って笑っている。

話を聞くとやはり道のりはかなり険しく、9時間歩いたトレイルにフラットな箇所は無く、常に激しい上りか
下りだったという。雪もかなり残っており、多い所では1m以上あったと少し興奮気味にジョンは話していた。
氷河の上も歩いたらしく、ガイドでさえも安全なトレイルを探すのに苦労したらしい。
その中でも最後の下りが一番大変で、村が見えてから下りるのに3時間半もかかったのだと。
距離にすればものすごく近く見えるが、雪がかなり残っていたせいでなかなか進めなかったそうだ。
その上2人のポーターが最後の下りで滑落したのを見たらしい。ただ、ガイドの判断でそのまま進むことになり
仕方なくそうしたらしい。

とにかく無事でよかった。
それに無愛想なポーランド人もジョンの歩きぶりを認め、最初は会話も無かった物の
徐々に口を開く様になったんだよ、と嬉しそうにジョンは言っていた。
しかし正直わしは正しい決断をしたと思った。
もしついて行っていれば確実に足手まといになっていたに違いない。
無理をするときは気持ちの準備がある程度できている時しかするべきではない。
あいまいな気持ちで無理をしても良い結果は生まれないし、危ないだけなのだ。

その危険なトレッキングの無事を讃えてその後一杯やる事になった。
正直わしは関係がないのだが、トレッキングを初めて以来15日以上も酒を飲んでいなかったので
ここらで少しだけ飲んでおくのも悪くないと思った。ポーランド人とガイドの泊まっている宿に行ってみると
2人はダイニングでわしら二人が来るのを待っているように見えた。
早速小さなラムの瓶とコーラを注文し、ラムコークを作って4人で飲んだ。
ロブチェまで来ると500mlのコーラは300ルピー。ラムのボトルは600ルピーとかなりの贅沢品。
今日のトレッキングはそれに値するのだよとジョンは満足そうにちびちびと飲んでいる。
約2時間程その場に居たのだが、どうもそのポーランド人が少し変な人である事に気付く。
この人はアル中だ、と直感的に思った。ジョンはどう思っているかはわからなかったがポーランド人と
語り始めた。わしはそれをほどほどに聞いていた。

ポーランド人の話す事と言えば、人生の目的は何だ?とか、他人の事をかまう必要などない、など
ちょっと面倒なトピックばかりだった。しかもポーランド人の主張には頭をひねるような
主張がいくつもあり、偏屈な人間だなと思わざるを得なかった。ジョンは真っ向からそうは思わない
と言っているが、そういう二人が会話をしていてもわかり合える事など殆ど無いのだ。
わしはガイドと目を合わせながら、やれやれと言う感じでほぼ傍観するのみだった。
それにしもあんなに無口だったポーランド人がこんなに話し込むとは。それが一番興味深かった。

後でガイドにそのポーランド人の事を聞いてみると、過去に薬物中毒で苦しんだ経験が
あったのだという。立ち直ってからはこうしてネパールに足を運びトレッキングをして気持ちを
維持しているのだとか。人生色々だ、本当に。

夕食は自分たちの宿で食べなければならないので適当に切り上げて宿に戻った。
この高度の中少し濃いめのラムコークを2杯飲むとかなり酔うことがわかった。
頭も少し痛くなり、こんなことなら飲むのではなかったと早速後悔。まだ7時前だったが
スパゲッティをささっと食べられるだけ食べ、直ぐに寝てしまった。歯磨きもせずに。


【3/30の出費】
エッグサンドウィッチ 350
ミルクティー 90
宿 50
ブラックティー 70
チョコレート 100
チーズスパゲッティー 600
トータル 1260

【3/31】
気付けば3月31日。明日で4月になってしまう。
昨日の頭痛は驚く程長く引きづり結局朝まで苦しんだ。
ようやく体を起こしたのが8時。我ながら良く寝た。最近どういう訳か前の会社で
働いていたときの事や仕事を探している夢を良く見る。内心仕事の心配でもしているのだろうか。。
今日も歩行時間は短いため朝食を言う栗と食べた。ジョンは昨日の峠の疲れが
溜まっていたせいかわしよりも起きてくるのが遅かった。
今日も目的地は本来の目的地であるカラパタール。ようやくエベレストを間近に見る日が近づいて来た。
カラバタールのあるゴーラクシェプと言う村まではここから2時間半。パッキングをしているジョンを
待っていると、宿の日本語を話すサムディンと言う名のおばちゃんが、"友達遅いね"と言って紅茶をサービスしてくれた。おばちゃんは日本やアメリカにも行った事があり、息子は現在カナダ留学中と言う。おばちゃんの日本語は
なかなかうまく、昨日宿に戻って来た際には、"酒臭いよ、飲んできたの?"と言われてしまった。
結局宿を出たのは11時だった。

ゴーラクシェプまでの道かかなり緩やか。
右手にロツェを見ながら砂や石が多いトレイルを歩く。少し出発が遅いせいか
トレッカーがあまりおらず静かで歩き易い。空気も新鮮でたまらないのだが、歩くに連れて
軽度の頭痛と胃もたれのような感覚が付きまといあまり気持ちの良い物ではなかった。
エベレストはロツェの背後にあるため、見る事が出来なかったが、約2時間程歩いた所から
ほんの少し、エベレストの頂上が見えた。そこからは右手にKhumbu氷河が広がり、奥の方に
エベレストベースキャンプが見える。こんなところからベースキャンプが見えるのは信じがたかったが
確かに黄色や赤のテントが見えた。

ゴーラクシェップ手前にて。

blog5DSC_7898.jpg


ゴーラクシェプに到着したのは13時半。標高は5190mとなり、
宿泊地としては過去で一番高い場所になる。そんな所の宿が一体いくらするのか検討も着かなかったが
一件目の宿に聞いてみると150ルピーと言う。意外の安さに驚いたが、他にも2軒宿が見えていたので
そちらの方も聞いてみると良い一旦宿を出ようとした。すると100ルピーでいいよ、と言う。
が、他の二軒も見ておきたかったのでそのまま宿を出た。他の2軒を見るには見たのだが、あいにく
どちらも空室が無いと言う。仕方なく一軒目の宿に戻ると先ほどのスタッフが戻って来たな、と少し
不機嫌そうな顔をしていた。やっぱりここに泊まるよ、と言うと宿代は200ルピーだと言い始めた。
さっき100って言ったでしょ?と言った物の、その時決断しなかったわしが悪いと思い諦めた。
こういう事は宿探しの際に良くあるので仕方が無い。

ロッジのメニューを見てみると意外にもロブチェよりも若干安いではないか。。
ダルバードは580ルピー、チャージは一時間350ルピー。決めた宿はHimalayan Lodgeと言う名前だった。
Wifiもあるが、1分15ルピー。1時間だと850ルピーになる。いずれにしても高すぎる。

昼食を食べ、ゆっくりしようとも思ったが今直ぐカラバタールに登ってエベレストを見たいと思った。
ジョンはまだ疲れが取れていないので気が向いたら登ると言っていたのでわしは一人カラバタール頂上まで
行く事にした。カラバタールまでは登りが2時間かかると言われたが、無心で登っていたせいか1時間20分で到着した。


頂上の標高は5500m、先日登ったチュクンリと同じ高さのため高山病の影響も全くない。
登り始めると高くなるに連れ少しずつエベレストが見えてくる。

blog5DSC_7915.jpg

元々トレッキングをするつもりは無かったがエベレストを見たいと思い歩き始めてから17日目の今日、こうしてエベレストを近くから見ている。大した事ではないのだけれどここまで来たんだと思うと嬉しかった。
昼過ぎに歩き始めたにも関わらず、天気は上々だった。

雲が時折エベレスト全体を覆う事もあったが、雲はまた消え、想像していたエベレストの姿を拝む事が出来た。
頂上からの景色は素晴らしく、アマダプラム、プモリ、チョオユーなどの山々を見る事が出来た。
エベレストに向かって座り、いくつかのお願いごとをし、刻一刻と変わり続けるその全景を写真に収めていると
ジョンが歩いているのが見えた。手を振るとあちらも確認が出来たようで手を振っている。せっかくであれば
ここで一緒に写真を撮りたかったので嬉しかった。

エベレストとヌプツェ。圧巻。
blog5DSC_8043.jpg

まるでブラザー。
blog5DSC_8080.jpg

ジョンも到着し、エベレストとヌプツェを見ながら日が経つのは早いなと笑った。
一緒にこれて良かったよと伝えると全てに満足してしまったかのような感覚になった。
気付くと時間は17時半になっていた。手は凍え何故か髪の毛が真っ白になっていたし、持って来ていた
水もシャーベット状になっており、それで気温が意外と低い事に気付いた。そして直ぐに下りる事にした。
下山にかかった時間は45分。ロッジに戻ると広々としていたダイニングホールは何十人ものトレッカーで
埋め尽くされていた。座る場所が無かったが、ガイドたちが席を譲ってくれた。
今日はエベレストも無事見る事が出来たので贅沢にもトレッキング中ずっと頼んでみたかったガーリックスープを
頼む事にした。それとフライドヌードル。ただ腹が減っていたので一瞬で平らげてしまった。

明日のルートをジョンと話す。
わしはこのままルクラまで歩いてしまっても良いのだが、飛行機までまだ時間に余裕が
あったので、チョラパスという峠を通りゴーキョまで行くというルートも考えていた。
一週間前はチョラパスもかなり雪が多かったため通れなかった今は歩いている人もちらほらと
出始めたらしい。ただ実際にそこを歩いて来た人にはあっていなかったのでチョラパスの
手前にあるZonglaという村まで行きそこで確かな情報を得てから考えようという事になった。
危険を冒して峠を越えるつもりはさらさらなかったのでそうするのが一番良いと思った。
ジョンとは後長くても3日。今日は就活や前の会社を見なければ良いのだが、、、、。


【3/31の出費】
ミルクティー 90
シナモンパンケーキ 380
ツナフライドライス 490
ガーリックスープ 290
フライドヌードル 490
宿 200
トータル1940

【4/1】
エイプリルフールになってしまった。
何だか寝たのか寝てないのかよくわからない。高度のせいでうまく寝れなかったのだろう。
昨晩は21時にベッドに入ったのだが、なかなか寝付けず、サイド時計を見ると23時半だった。

さぁエベレストも見れたし目的は達成。ここから空港のあるルクラまでチョラパスを通り6日
かけて下る事になる。あっという間のトレッキングだった。多くのトレッカーで混雑しているダイニングホールで朝食を取り、8時15分、ひとまずロブチェェまで下る事にした。

朝のゴーラクシェップ。
blog5DSC_8098.jpg

寝れなかった割に体は軽かったのでかなり早足で歩いた。
これからゴーラクシェプへ登って行く多くのトレッカーとすれ違ったが、皆辛そうに両手にポールを持ち
ゆっくりと歩いている。グッドモーニンと声をかけてみるとグッドモーニンと返ってくるのだが、
その声はまるでゾンビのようだった。
そんな人々とは真逆に軽快に走り抜けるのはとても気分が良かった。
目的を終えた者の特権なんだと。

ロブチェには1時間45分で到着。先日泊まったおばちゃんの居るロッジで
軽食をとる事にした。おばちゃんは今日も笑顔で働いていた。
ヌードルスープを注文し、外で日光浴をした。
11時、出発。おばちゃんにはもう会う事はないのかなと不意に思った。

ロブチェから下り、右側をのトレイルを歩いて行くと山の下の方にトレイルが見えた。
底を歩いて行くと今日の目的地であるZonglaに行けると言う。ただ誰も歩いている気配がなく
かなり大きな岩がごろごろしていた。それにかなり急な斜面だったため岩が落ちてこない気になった。
Dughlaまで出てからチョラ方面に行く道があったのを思い出した。どちらも同じ道につながるはずだった。
それをジョンに伝えると、"そんな道はない、ここからチョラパスに行くためにはこのトレイルを通るしか
ない"と若干強めの口調で言われたのには驚いた。わしはただ出来るだけ安全な道を選びたかったので言っただけ
なのに、どういう訳かやはり見えない部分でジョンとぶつかっている気がした。確かに何度が経験のあるジョンに
従ってついて行くと違っていたと言う事が何度かあった。先ほどもわしがトレイルに沿って歩いていると
ジョンはトレイルをはずれどういう訳か別の道を歩き始め、30分程姿を見失った。心配になり始めた所
わしの歩いて来たトレイルから姿を現した。どうやらジョンの行った道には何も無かったらしい。
要するに少し頑固な所があるのだ。フランス人っぽいと言えばそうなのだが。

それはそうとZonglaまでのトレイルから見える景色はすごかった。トレイルのコンディションも
思っていたよりもだいぶ良く、雪も少ししかなかった。タブチェやチョラステという山々に
囲まれたこの孤独なトレイルで、わしら2人は世界に取り残されてしまったかのような気分になった。
この先に本当にロッジなどあるのだろうか、そんな不安も少しはあった。反面こんな所を歩いているのか
と思うと特別な気分にもなった。

ゾンラへのトレイル。

blog5DSC_8117.jpg


一人先にトレイルを歩いていると、前方に緑の屋根のロッジがようやく見えて来た。
ロッジも確認でき安心したわしはそこにあった岩の上に腰掛けジョンを待つ。
そして14時半、Zonglaの村に到着。村にはロッジが3軒あった。どのロッジにしようか迷っていると
一つのロッジから2人の欧米人トレッカーが見えたので、情報収集も兼ねてそこにする事にした。
宿の名前はZongla Inn、1泊200ルピー、ダルバードは650ルピー。

ゾンラのロッジ。
blog5DSC_8158.jpg

物価が高いのは仕方が無い。こんな絶景に囲まれた宿。仮にスイスで泊まろうもんなら50倍は
してしまうだろう。天気が良かったので、さっと顔、手、足を久しぶりに洗った。
一体いつぶりだろうか。水は冷たく手足が凍るようだったがとても新鮮な気分になった。
特に読む本もなかったので村の周辺を歩いた。少し高い丘の様な所に立ってその3軒のロッジの並ぶ
風景を見ているとそのロケーションのすごさに改めて気付く。

軽く歩いた後、宿に戻るとまた一人トレッカーがやって来た。
異様な眠気と空腹に襲われ一度部屋に戻り休んだ。夕食までは時間がかなりあったので
部屋でみそ汁を作った。色々持って来たインスタント食品は見事に無くなりつつある。
むしろもう少し持ってくれば良かったとも思った。
18時前になっても相変わらず暇だったのでダイニングでミルクティーを頼む。
ダイニングには先ほどのトレッカーが居たので話しかけてみた。

彼はスイス出身の大学院生で卒業制作のフィールドワークでEBCの取材を6週間かけてしている途中で、
今は4日の休みを取ってトレッキングをしている最中だと言う。
EBCの中はどうなっているのか?が彼のテーマで、例えばテント内はヒーターがあるだの、
施設が充実しており意外にも快適であると言う点や、ウォッカバー、EBC内でのルール、場所取り、
ヤックのための道作りなど普通はあまりわからない事が内部では起こっていることを教えてくれた。

彼はジュネーブ出身でスイスでもフランス語圏。
起きて来たジョンにその事を伝えると嬉しそうにフランス語で何やら話していた。今日は何だか眠気がすごい。
明日はちょいと早起きせねば。

【4/1の出費】
ブラックティー 80
チキンヌードルスープ 350
ミルクティー 90
ダルバード 650
宿 200
トータル1370


【4/2】

6時17分、久しぶりの快眠だった。かなり頭がすっきりしている。
部屋の窓からは透き通った青い空とチョラステがこちらを覗いている。
7時半、晴天の中ゾンラを出発。スイス人はわいらが出発した頃起きて来た。

チョラステ。
blog5DSC_8166.jpg

今日超えるチョラパス。前からここを通るのかどうかが常に話題になっていたが
最終的に雪も問題ないと聞いたため行く事にした。現状何人かの人が実際に
通って来ていたし、今日峠を通る人も宿の人が言うには沢山いるとの事だった。
出発して直ぐトレイルのような物はあったが、次第に雪で覆われて行く。
幸い先に行った人々の足跡がくっきり残っていたのでそれを目印にして歩く。

歩き始めのトレイル。

blog5DSC_8173.jpg


昨日ゴーキョ方面から来たガイドに様子を聞いてみると、"ノープロブレム!ノープロブレム、ノースノー!"と
言っていたので雪は全くないものだと思っていたが、いきなり雪。しかしわしは靴の穴対策のため
ビニール袋を靴下の上から履いて来たので恐れる物は無かった。英語で言うと、Invincibleな状態であった。

ロッジから峠の一番高い所に到着したのが11時半。風邪が強く寒くなって来たがそこで持って来ていた
チャパティとオムレツを食べる。ここまで来るのにかなり登ったし、足を滑らして転けてしまえば氷河に
滑り落ちてしまうような道もあった。スイス人が指差す所にはクレバスがあると言っていたし、手を使いよじ上る
様な箇所もあったと言う点で個人的にはこのトレッキングで一番アドベンチャラスな午前であった。

峠の周辺はまだかなり雪が残っている。

峠手前の雪道。

blog5DSC_8210.jpg

わしらは氷河の上を歩いていた。。

blog5DSC_8211.jpg

逆方向から来る数人のトレッカーとすれ違ったがそのグループのガイドはクランポンを装着していた程。
それなりの装備があっても決して大げさではない、そんなトレイルコンディションだった。
でも景色は素晴らしかった。一面の雪景色にも関わらず、寒々とした冬の雰囲気は無く、雪の白と空の青さと山の茶色のコントラストがとても鮮やかだった。このルートで来てよかったと満足した。

逆方向へ行くグループ。

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峠から今日の目的地であるタグナックという村まではほぼ下り。
下り始めても雪はしぶとく残り続けた。しばらくするとかなりロッキーなパートに入る。

スイス人は下山を中断し何かを観察しているようだった。
一方ジョンは先頭を歩いていたのだが、どうやらトレイルから外れ200m程離れた所に居た。
ジョンを見てみると、何だか様子がおかしい事に気付いた。奇妙な体勢で腰をかけているように見えたが
尻餅をついている様にも見えた。

するとスイス人が危険を察知したのか、ジョンの名前を2度3度叫んだ。
ジョンは一切見向きもせず、何やらもがいている。
わしはスイス人にジョンは耳が遠いんだよ、ははは。と言ってみたが、スイス人の顔が
やけにシリアスだったので、違和感を感じた。と同時にジョンの置かれている状況は好ましくないと気付く。

スイス人はバックをそこに置き、ジョンの所へ早足で向かう。
いつの間にやらスイス人もクランポンを装着していたため、岩の上をごりごりと進んで行く。
どうやらスイス人の手を借りてジョンも立ち上がりこちらに戻って来た。ジョンは何だか
少し慌てている口調で状況をフランス語で説明した。聞いてみるとジョンは岩を踏み外し
そのまま岩ごと数メートル滑り落ちてしまったのだ。肘には20cm程の擦り傷がありズボンにも
数カ所穴があいていた。スイス人は少し慌てているジョンをうまくなだめ、水を飲み気持ちが
落ち着くまでここに座ろうと言った。ジョンはこんな事が起こったのは初めてだよ、と驚いている。
いくら経験があろうともやはり山と言うのは何が起こるかわからないのだと改めて思う。

何はともあれ大事には至らず再出発。しばらく歩きスイス人はこのままハイペースで
ゴーキョまで向かうと言い一人で歩いて行った。彼があの場に居て助かった。わし一人では
危険な状況にさらされているとは思わなかっただろう。流石は山の国スイス。

そこからの下りは何でもなく、14時46、タグナック村(標高4700M)に到着した。
7時半に出発したので約7時間かかった事になる。久しぶりに長時間歩いたので
たしかに疲れたが、それ以上に様々な景色とトレイルを楽しめたので満足していた。
自分の体がそれなりに順応し強くなっている事も感じられるのはうれしい。
村に到着後、TASHI FRIENDSHIP LODGEという宿に入った。
1泊200ルピー、ダルバードは650ルピー。

宿には明日チョラを通るアメリカ人、ドイツ人、そしてグループが居たので
交換出来る情報を交換しながら時間を過ごした。夜が更けるに連れ体の疲れが増している感覚になった。
夕食はチーズマカロニを頼んだ。ナックのチーズのせいか意外にも味が濃くてうまい。
そこに居たアメリカ人のJAREDと珍しく話が合い、旅の話や音楽の話をたっぷりとした。
彼は一年程オーストラリアで働いていた事があり、わしがこの後オーストラリアに行く事を話すと
次から次へと色々な情報を教えてくれた。具体的な職場の話や、オーストラリアに生息する野生動物の
話など、彼の話し方がうまかったせいもあるがとても面白い物だった。
話し込んでいると21時になっていた。早く寝なければ。良い一日だった。


【4/2の出費】
ブラックティー 70
ムスリ 400
チャパティとオムレツ 400
ミルクティー 100
チーズマカロニ 500
ミルクティー 100
宿 200
トータル 1770

続く。
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